障害の中には大きく分けて「身体障害」、「知的障害」、「精神障害」の 3 種類があります。
「身体障害」と「知的障害」はどのようなものなのか、障害を持っていないいわゆる健常者の方でもわかると思いますが、「精神障害」はわかりづらいのではないでしょうか。
おおよそですが、「身体障害」は身体の一部が欠損、あるいは機能不全がある人。「知的障害」は知能指数が基準値未満の人というように理解しやすいのに比べ、「精神障害」は何が何なのか全くわからないのが普通だと思われます。
1.精神障害とは
「精神障害」の正確な定義は医学や法律によって定められていますが、実のところそれらを読んでも一般人な私にはよくわからりません。ここには書かないので興味がある人はネットで検索などしてみて調べてみてきださい。
ただ、自分が精神障害者になったことと、他の色々な精神障害者さんと接しているうちになんとなくはわかってきました。
大体は「精神面に機能欠如、あるいは機能不全がある人」という感じです。
ある意味、「身体障害」の精神版のようなものとも言えるかもしれませんね。
ただ、「精神障害」は「身体障害」と違って厄介な点があります。それは、障害が外から見えないことです。
そして、見えないが故に周囲の理解が得られづらく、誤解されたりする場合も多いです。
そしてその誤解の最たるものは「なんだか危ない人?」というものでしょう。
実際、大多数の精神障害者さんに危険は無いです。中には狂ったように暴れたり暴力を振るう症状の方もいますが、それは少数です。
健常者の中にも暴れたり暴力を振るう人がいるのと数的には変わりありません。
むしろ、外に向けられるはずのストレスを心の中にため込みすぎたために後天的に精神障害になる人もいます。
逆に、日頃から暴力を振るうような人はストレスが貯まりにくいので、精神を病む人は少ないです。
2.発達障害とは
私自身が発達障害なわけですが、これを説明するのは超大変です。
特徴として言えるのは、以下のことです。
(1)先天的なものである
つまり、生まれつきであって親の育て方が原因ではありません。
これは既に医学的にわかっていることです。
(2)治癒は不可能。治らない
発達障害を治療して健常者と同等のすることは現代医学では残念ながらまだできません。
ただ、投薬で症状の一部を軽減したり、生活の工夫などで生きやすくなる場合がありますので、実際の治療もこれらが中心です。
(3)症状が多岐に渡る
症状の種類が多いです。超多いです。
時には真逆の症状の場合もありますいし、同じ発達障害の人でも全く同じ症状の人がいないです。
実際の症状の例は多いし書くのも面倒なので、ネットで検索してください。(汗)
よくテレビの発達障害特集などで症状の例が出てますが、あれは症状の例のほんのごく一部です。
あれを見て発達障害のことをわかった気になった健常者が素人診断で「おまえは発達障害だ!」と言ったり、逆に発達障害の診断を受けている人に対して「おまえは発達障害じゃない!」と言うのは発達障害あるあるの一つです。
また、専門医でも診断は難しく、検査をいくつもやったり、本人が生まれてから今に至るまでの細かい聞き取りを本人だけでなく家族からも行います。
それらを専門医が総合的に見て診断を下すので、診断に数ヶ月要する場合もあります。
テレビで得た知識程度で診断ができるほど発達障害は単純ではないのです。
(4)診察できる医師が超少ない
少ないです。診察できる医師は予約が数ヶ月先まで埋まってるとかザラです。
で、上記を踏まえた上で私流に超かみ砕いて一言で説明すると、「脳の機能の一部が正しく機能していないことにより、生きづらさが生じること」です。
おそらく、ここまで読んでも発達障害が何なのか全くわからないと思います。
ネットで症状の例を検索するといろいろ出てきますが、それらを読んで大抵の人はこう思うでしょう。
「こんなの誰にでもあるよ」
そのとおりなんです。誰にでもあるような症状ばかりなんです。だから、発達障害の人が自分の症状を健常者に伝えると「そんなの誰にでもあるよ」と言われるんです。
「え!? じゃあ発達障害ってなんなのよ!!」
そう思うのも無理もありません。しかし、発達障害は立派な障害なんです。それを理解するヒントは「脳の機能の一部が正しく機能していないことにより、生きづらさが生じること」という説明文の中にあります。
この中の「生きづらさが生じること」の部分がそれです。
実は、「普通に生きていくことが困難なほど症状が重い」のです。
つまり、誰にでもある症状だけど症状の重さが段違いなんです。想像を絶するほど重いんです。あまりの重さに病院に入院したまま人生を終える人もいるくらいなんです。
だから障害なんです。だから障害者手帳が交付されるんです。
と、ここまで書きましたが一度に沢山書きすぎても後々ネタ切れになって困るだけなので今回はこの辺で。
説明不足な部分がとても多くありますが、それらは今後の記事で埋めていきたいと思います。
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